私と絵の出会い

息子(長男)が小学生の頃、夏休みの親子の宿題で「魚の絵」を描いて来ると、言う宿題が有りました。子供と親が協力しての絵でした。商売が魚屋でしたから、魚を毎日と言って好い程、見ていましたから、魚の絵は得意でしたから、描いた絵を先生に見せた処、是非此の絵を学校の教材にしたいから、と言われ、自分は絵に才能が有るかも知れないと思い得意になっていました・・・
其れから数日後或る方が、私の絵を伊勢市の「郡楠昭」洋画家に見せたそうです。郡先生曰く、此の様な下手糞な絵は描いている人を連れて来て下さい」と言われたそうです。其れを私に伝えたのです。其の後先生の絵を見て、余りにも自分の絵の拙さを知り、郡先生の師事を仰ぎ乍、絵を基本から学んだのです。其れから2年程過ぎ、或る方に勧められ、伊勢市の百五銀行で「古野新生」と弟子達の発表会があり、勧められた方と見た「日本画」に驚き、感動を覚え、是非日本画を習いたいと言う一念にかられたのです・・・
当初は絵は油絵を習い2~3年後に日本画に変ったのです。尚 此の様に息子と親に寄る夏休みの宿題で描き始めたのがきっかけで、私と絵の出会いが始まったのです。鉛筆だけの「かつお」の絵です。